VSQ Metodo Classico Dosaggio Zero Rosato "Spanda" / Tenuta di Carleone
ヴィーノ スプマンテ ディ クアリタ ドサッジオ ゼロ ロザート “スパンダ” / テヌータ ディ カルレオーネ
【タイプ】ロゼスパークリングワイン
【ブドウ品種】サンジョヴェーゼ 100%
【ヴィンテージ】2018年
【産地】イタリア・トスカーナ州
【容量】750ml
【コメント】「2018年のスプマンテは2024年に2500本デゴルジュしたから、残りはもう間もなくデゴルシュする予定。今後は2年おきに仕込むことができたらと思ってるんだけどね」とショーン。長らくの熟成によりロザートの色合いはほぼありませんが、際立ったフレッシュな酸味は標高の高いロザートであることの証左。後味に赤リンゴやキャラメル、胡椒のような複雑味と厚みのある旨味が感じられます。「スパンダ」はサンクリット語で「生命の鼓動」の意。そしてこの「スパンダ」と「チェッティーネ」のメルロとカベルネ フランからランダジオが生まれています。
【醸造方法等】2018年収穫のロザート用のサンジョヴェーゼをベースに5000本を仕込み、2024年の春に2500本を澱抜き。主発酵を終えた同年のうちにティラージュしたのだとしたら、実に72ヶ月近く澱とともに熟成させていたことになるこのスプマンテ。今はラッダに所有するプロット「チェッティーネ」のすぐ上の区画、標高610Mの「スパンダ」に植わる樹齢約25年のサンジョヴェーゼ100%をゼロ ドザッジョで仕上げたもの。エルヴァージュはサン ミニアートのスプマンテ専門の生産者クペッリが請け負いました。クペッリのオーナー、マルコとショーンは旧知の仲です。
【生産者】テヌータ ディ カルレオーネ
【生産者について】ラーモレは近年多くの愛好家やプロが知るところの次の注目産地。キアンティ クラッシコのUGAの中で最小のこの産地は長年グレーヴェ イン キアンティの一部として見なされてきたが2021年、地理的言及が認められることとなりました。標高500m以上の、ほぼ東向きの斜面で、かつ美しい森に囲まれたこのラーモレの地は明らかにグレーヴェだけでなく、キアンティ クラッシコの他のエリアとも異なる様相を誇ります。また、マチーニョ トスカーノまたはマチーニョ デル キアンティと呼ばれる水はけのよい砂岩土壌はキアンティ クラッシコの他のエリアでもなかなか見ることが出来ません。加えてこのラーモレで育てられているサンジョヴェーゼはサンジョヴェーゼ ディ ラーモレと呼ばれ、他のクローンとは別格の扱いを受けているだけでなく、現在のブルネッロで用いられる高品質なサンジョヴェーゼ グロッソ ディ モンタルチーノの源流ともみなされています。サンジョヴェーゼについては既に多くの研究がなされていますが、お隣のロマーニャに行くとわが地こそが発祥の地だと言います。それを考えると、ロマーニャ~プレダッピオの山を経てそこから100kmしか離れていないこのラーモレを経由し、トスカーナに伝播したと想像すると楽しいストーリーが出来そうですが、それはあくまでも「物語」。ショーンでさえ「なぁ、知ってるかい?ラーモレはすべてのサンジョヴェーゼの原石なんだぜ!」と冗談交じりに言います。私たちとしてはその仕上がりとしての結果の素晴らしさに感嘆するのみ。
イスティネのアンジェラとも懇意にする彼ほどの人脈があれば、メッロに替わる畑はラーモレ以外にもいくつか候補があったでしょう。そこを追求すると「だって、ラーモレはこのあたりで一番標高が高いしね」という。さらに「ラーモレから購入出来るブドウだけでは足りないから、実はラッダのサンジョヴェーゼもブレンドしているんだ」とも。聞くと、ラッダの中でも最高海抜のコッレ ペトローゾからのサンジョヴェーゼだと言います。彼も相当な標高フェチ。全てはゆっくり熟すサンジョヴェーゼを求め、そこからエレガンスを引き出すための探求心に由来します。
S.A.(2018) VSQ ドサッジオ ゼロ ロザート “スパンダ” / テヌータ ディ カルレオーネ
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