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Etna Bianco Superiore DOC "Salice" / Terre Nere

エトナ ビアンコ DOC スーペリオーレ “サリーチェ” / テッレ ネーレ

【タイプ】白ワイン
【ブドウ品種】カリカンテ 100%
【ヴィンテージ】2023年
【産地】イタリア・シチリア州
【容量】750ml
【生産者コメント】外観は淡い麦わら色を呈しています。香りは複雑で、リンデンの花を思わせるフローラルなノートとミネラル感が特徴です。味わいは、フレッシュで風味豊かな果実が口の中に広がり、新鮮なフルーツやシトラスのニュアンスを伴う豊かな持続性があります。

 料理との相性では、軽めのパスタ料理、魚料理、白身肉の料理とよく合います。
【醸造方法等】畑はエトナ山の南東斜面(ミロ)、標高750mに位置し、広さは1.5ヘクタールです。土壌は火山性で非常に砂質が多く、層が薄くて痩せているのが特徴です。樹齢は20年未満と比較的若く、アルベレッロ仕立てで栽培されています。1ヘクタールあたりの収量は4トンに制限されており、収穫は10月の第一旬に行われます。

 ブドウをソフトプレスした後、ステンレスタンクにて低温で発酵させます。その後、同じくステンレスタンクで9ヶ月間熟成させます。年間生産量3,200本。

【ミロ村について】エトナ火山の東側に位置するミロ(Milo)という小さな村は、エトナの中でも極めて特殊な環境にあり、古くから白ワインの銘醸地として知られています。その適性は、1968年にエトナDOCが制定された際、ミロ産の白ワインのみに「スーペリオーレ(Superiore)」の呼称が許可されたという歴史的事実からも証明されています。

 

白ワイン生産に最適なテロワール

マルコ・ディ・グラツィア氏は、ミロが白ワインにおいて「賞賛に値するポテンシャル」を持つ理由として、以下の環境的要因を挙げています。

・独特の微気候(ミクロクリマ): ミロの年間降水量はエトナの北側や南側の約2倍に達します。また、イオニア海を越えて吹き付ける温かく湿った風(シロッコ)の影響で非常に湿度が高く、夏の間でも夕方には霧に包まれることがあります。

・日照時間と冷涼さ: 畑の多くは東向きの急斜面にあり、巨大な峡谷によって日陰になりやすい環境です。火山の影に入るため日没が非常に早く、この「涼しく、湿り気があり、風通しの良い」性質が、白ワインに求められる鮮烈なフレッシュさをもたらします。

・標高と日当たりのバランス: 極端すぎる寒さを避けつつ、過度な暑さによって白ワインの「厳格で鋭いキャラクター」が失われない絶妙な標高(高すぎず低すぎない位置)が、一貫した品質を支えています。

 

表現されるワインの個性

この厳しいながらも恵まれた環境から生まれるミロの白ワインは、赤ワインには不向きな一方で、白ワインとしては「鋭く、スマートで、厳格かつ貴族的な美しさ」を備えた、エトナの多様性を象徴する素晴らしい仕上がりとなります。
【生産者】テッレ ネーレ
【生産者について】はるか紀元前の昔から土着のブドウが栽培されてきた歴史

 ヨーロッパ最大の活火山として有名なエトナ山、その麓には真っ黒な溶岩に覆われた部分と緑の草原の部分のコントラストが興味深い肥沃な大地が広がっており、はるか紀元前の昔から土着のブドウが栽培されてきた歴史を持つ。ワインとしてもシチリアで最も早くDOCに認められたこの地エトナだが、90年代にバローロボーイズを率い、近代的なアプローチを持ち込むことでその当時世界市場から置き去りにされていたバローロの人気・知名度を再復興させた最大の立役者マルコ・ディ・グラツィアがこの地に興したのがテッレ・ネーレである。彼はもともとバローロのみならずイタリア全土から素晴らしい品質のワインを見つけ出し、世の中に知らしめるワイン商として頭角をあらわした人物だが、その中でエトナの独特なテロワールに触れ心奪われたことで自らこのエトナでワイナリーを立ち上げることにしたのである。

独特かつ複雑な土壌と標高差の掛け合わせ

 マルコを魅了したその独特なテロワールとは言うまでもなくエトナ山による賜物であり、50万年にも及ぶ火山活動によって生まれた複雑で唯一無二のものである。ワイナリー名となっているテッレ・ネーレとは「黒い大地」を意味しているが、エトナに広がる畑の溶岩や火山灰を豊富に含む独特な黒い土壌そのものから名づけられており、その土壌構成は少し距離が離れただけで噴火によって受けた影響の歴史が異なるため大きく異なったものになることもあるという。そしてその特異な土壌だけでなく、畑の広がる標高も400~1000mまでと他のワイン産地を見渡しても見当たらないほど稀有な幅広さがあり、この独特かつ複雑な土壌と標高差の掛け合わせがイタリア全土の産地を見てきたマルコにとって非常に魅力的に映ったのはごく自然なことだった。また加えてその標高の高さからヨーロッパ全体を襲ったフィロキセラ害から逃れた古樹が多く残っていたこと、そして昼夜の寒暖差が他のどの地域と比べても大きかったこともその魅力を増幅させる大きな要因であった。これら複数の要因が絡み合ったこの特別な地から生まれるワインは、総じてエレガンスに溢れ香り高く、そして区画によって違った表情を見せるというまさにブルゴーニュ的側面を持っているのである。

極めてブルゴーニュ的なアプローチ

 ワイナリーが所有する畑は、古くから赤品種のネレッロ・マスカレーゼにとって最高とされてきたエトナ山北側のコントラーダ(クリュ)に7区画、そして東側と南側に1区画ずつあり、それぞれに適した品種が植えられているが、テッレ・ネーレがその区画ごとでの醸造・瓶詰をエトナにおいて初めて取り組み、その多面的な魅力を表現するという極めてブルゴーニュ的なアプローチを行った最初のワイナリーとして大きな功績を残したことは忘れてはならない事実である。

それぞれのテロワールが持つ様々な特徴をできるだけピュアに表現

 ワイナリーの信念は明確で「それぞれのテロワールが持つ様々な特徴をできるだけピュアに表現すること」であり、それはつまりこの古代からの火山地帯の「小宇宙」とも呼ぶべき多面的な個性を、常に敬意と配慮を持った賢明な農作業によって表現することとしている。そのため2002年の設立当初からオーガニック栽培を採用しており、畑作業において最高の質のブドウを得るための努力を何よりも最優先に行い、そうして得られた最高の質のブドウを活かすべく醸造面においてはできる限り余計な介入を避け、ブドウの育ったテロワールをそのまま表現することに心血を注ぎ続けているのだ。その姿勢は設立から20年以上経って国際的な注目がエトナに集まるようになった今でも変わらず継続されており、今後もこの産地を代表する生産者であり続けることは間違いないだろう。

2023 エトナ ビアンコ DOC スーペリオーレ “サリーチェ” / テッレ ネーレ

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