Friuli Colli Orientali DOC Chardonnay "Corrado di Manzano" / Ronco del Gnemiz
フリウリ コッリ オリエンタリ DOC シャルドネ “コッラード ディ マンツァーノ / ロンコ デル ニエミツ
【タイプ】白ワイン
【ブドウ品種】シャルドネ 100%
【ヴィンテージ】2022年
【産地】イタリア・フリウリ ヴェネツィア ジューリア州
【容量】750ml
【コメント】マンツァーノにある南東向きの畑。第二次世界大戦中に植樹されたとされる樹齢100年のブドウから生まれるシャルドネで、柔らかくエレガンスとハーモニーに秀でる。
【醸造方法等】バリックで発酵、10ヶ月熟成(新樽1/3)。
【生産者】ロンコ デル ニェミツ
【生産者について】イタリアの主要ワインガイド、エスプレッッソ誌が「毅然としたカリスマ的な生産者」と評するロンコ デル ニエミツは、スロヴェニアとの国境に近いフリウリ東部に位置しています。1964年にエンツォ パラッツォーロが醸造所を購入し、1982年に初めてロンコ デル ニエミツとしてワインをリリース。1990年代半ばに醸造所を受け継いだ娘のセレーナが現在、パートナーのクリスチャン パタや息子たちとともに栽培・醸造の全てを手掛けています。ニエミツの畑があるロザッツォは、セレーナと親交深いミアーニやメロイの本拠地ブットリオと並ぶコッリ オリエンターリ最高のエリア。このふたつの地区はどちらもD.O.C.の南部にあり5km程度しか離れています。ともに土壌はポンカと呼ばれる泥灰質であり、長熟なワインを生む力がありますが、それぞれのキャラクターは大きく異なります。セレーナによると、ブットリオは早くから訴えかける魅力があり、果実も開いています。白は極めてリッチ、赤もふくよかでベルベットのようなタンニンが豊富。一方、ロザッツォはより厳粛なキャラクターであり貴族的。白はより酸が高く、香りは繊細、果実が現れるのにも時間がかかります。赤は香りに土っぽさと、どこかボルドーに共通するニュアンスを備えています。両者は気候に大きな違いがないため、おそらくこれはロザッツォの方が土壌に粘土を多く含むせいだろうと、彼女は分析しています。栽培は長年ビオロジックで行っており、一部ビオディナミも導入。フリウリの気まぐれな天候の前では、これは容易なことではありません。冬は非常に寒く乾燥しており、春は暖かで雨が多い。夏は昼夜の寒暖差が大きく、8月は時折大雨に見舞われます。地元でボラやボリーナと呼ばれる風が畑を乾かしてくれるが、そうでなければブドウの樹も土もずぶ濡れのままです。
この土地では、健全なブドウを得るために綿密なブドウの世話が欠かせません。セレーナはこの基本にこれ以上ないほど忠実。「丁寧に、誠実に土地と向き合い最善を尽くせば、その土地は答えてくれる」と彼女は語ります。時には厳しい判断も辞さない勇気がなければ、この土地で偉大なワインは造ることは出来ないと言います。あるがままの自然を受け止め、頑なに尽くす。農民としてのシンプルなその姿勢は、誠実なワインの味わいからも感じることができます。
セレーナのワイン造りで最も特徴的なのは、少量ずつ様々なキュヴェをリリースすることです。どんな小さな区画も別々に醸造され、それぞれの独自性が各ボトルの中に表現されます。テロワールの違いにこだわる彼女ならではのラインナップ。各区画は0.5ヘクタールにも満たないものが多いため、各キュヴェの生産本数は極少。全てを手に入れることは非常に困難ですが、プロ・アマ問わず、ワインに造詣が深いがまだこの生産者を知らない人に黙っておすすめできると称される、イタリアでも数少ない造り手の一人です。
2022 フリウリ コッリ オリエンタリ DOC シャルドネ “コッラード ディ マンツァーノ / ロンコ デル ニエミツ
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