Cerasuolo d'Abruzzo DOP "Vola Vole" / Cantina Orsogna
チェラスオーロ ダブルッツォ DOP “ヴォーラ ヴォーレ” / カンティーナ オルソーニャ
【タイプ】ロゼワイン
【ブドウ品種】モンテプルチアーノ100%
【ヴィンテージ】2022年
【産地】イタリア・アブルッツォ州
【容量】750ml
【店主コメント】ラズベリーやザクロの香り。程よいタンニンとフレッシュな酸度が心地良いロゼワイン。
【醸造方法等】モンテプルチアーノ ダブルッツォと同じブドウを用いた直接圧搾法。ただし、完熟の一歩手前の酸度のある状態のブドウを使用します。桜の酵母を使用。
【生産者】カンティーナ オルソーニャ
【生産者について】カンティーナ オルソーニャは1964年に、数人のグループによって立ち上げられた小さな組合でした。今日では500軒もの考えを共感できる仲間に支えられた会社に成長を遂げ、1,100haの畑を所有しています。その80%はビオロジック認証を取得済。そしてそれら全てはゆっくりと、しかし着実に、丁寧に、ビオディナミ、バイオ ダイバーシティ(生物多様性)に変換を遂げています。 彼らは、バイオ ダイバーシティの保全に努めている事の証明である、『biodiversity frend』の認証も取得しています。 ブドウ畑の栽培と、環境保全の双方をバランス良く実現する持続可能な生態系を築く事を目的としています。 この活動により、ブドウ畑は土壌改善し、健康的な状態のブドウを得る事が可能になりました。また環境保護の観点から、ミツバチの保護にも取り組んでいます。今や世界中でミツバチが急激に減少している事が問題となっており、彼らも注視しています。ミツバチは人々に、ハチミツやローヤルゼリーといった栄養分豊かなものを与えてくれます。そして何よりもミツバチが花の蜜を集める為に、身体に花粉を付けた状態で、花から花へと飛び回る事で、自然と受粉を行っています。実際、人間にとって重要な作物の7割は、ミツバチによって受粉を行っているという研究結果がでています。
彼らはこのミツバチを保護する為、畑の周りの自然豊かな森に巣箱を設けています。そして、健康な畑を保つ事で、ミツバチが心地良い環境を保っています。
珍しい試みが、ビーブレッドから培養した酵母を使用したワイン造りです。ビーブレッドとは、言葉の通りミツバチのパンの事であり、ミツバチたちがこれを食べる事で、ローヤルゼリーを作り出します。ミツバチの運動を支えるエネルギー源です。植物から採ってきた花粉を、巣の中で酵素やハチミツを加えて自然乳酸発酵させた状態のもので、非常に栄養価が高く、吸収されやすい超スーパーフードとして、注目を集めています。
このビーブレッドを、水溶液に溶かし、その中から優れた酵母を選択し培養。これを、ワインの醗酵に用いています。これには専門的な知識、経験が必要なため、彼らの地元にあるキエーティ大学との共同研究を行っています。
先にも述べたミツバチ保護の為の巣箱から、このビーブレッドを採取。それぞれの巣箱は植物の近くに置かれ、現在では、「西洋サンザシ」「栗」「クローバー」「フレンチハニーサックル」「桜」「木苺」の6つの花からハチミツや、ビーブレッドを得ています。また、ブドウ品種ごとに使用する酵母の種類を変えて、ベストな組み合わせをしています。例えば、トレッビアーノ=西洋サンザシ、チェラスオーロ=桜、モンテプルチアーノ=フレンチハニーサックルという感じに。
この酵母がもたらす効果の調査が進み、明らかになる事で、新たなワイン造りの可能性が広がるかもしれません。
2022 チェラスオーロ ダブルッツォ DOP “ヴォーラ ヴォーレ” / カンティーナ オルソーニャ
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