Pinot Nero dell'Oltrepo Pavese DOC "Henry" / Mazzolino
ピノ ネーロ デッロルトレポー パヴェーゼ DOC “ヘンリー” / マッツォリーノ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】ピノ ノワール(クローン115)
【ヴィンテージ】2017年
【産地】イタリア・ロンバルディア州
【容量】750ml
【コメント】ガーネットのニュアンスを帯びた、濃く澄んだルビーレッド。香りは、豊かで複雑、そして魅力的です。品種特有の熟した赤系ベリー(ラズベリー、イチゴ)が中心となり、それに繊細なスパイスやウッディなニュアンスが伴います。 味わいは、一口飲むと、よく熟した赤系果実からスパイシーな風味、バルサミコのようなニュアンス、アロマティックな樽香まで、複雑で稀有な風味の広がりで圧倒されます。ワインのテクスチャーは絹のようでありながら緻密で、酸味と高貴なタンニンが美しく溶け合い、赤系果実とスパイスの余韻が戻る調和のとれたフィニッシュをもたらします。おすすめのペアリングはアルプス以北の伝統に従い、羽毛のあるジビエ(ハト、ウズラ、ヤマシギ)、野ウサギ、エスカルゴとよく合います。また、赤身で脂の乗った高級魚(サーモン、マグロ、ヒラメ)を使った料理や、中程度の熟成を経たセミハード~ハードタイプのチーズとも素晴らしい相性を見せます。
【醸造方法等】ブドウは、東向きの斜面に位置する「ロッカ」と呼ばれる区画のクローン115から収穫されます。畑の面積は0.4ヘクタールで、標高は海抜180〜220メートル、傾斜は15%から40%と急峻です。植樹は1999年に行われ、1ヘクタールあたり5,500本の密植で栽培されています。土壌は、表層が粘土質・シルト質で、砂岩の脈と石膏質の基層を持つのが特徴です。収量は1ヘクタールあたり55キンタル(5,500kg)に抑えられ、剪定はシンプル・ギュイヨ方式が採用されています。 収穫は小箱を使用した手摘みで行われます。除梗、一部全房の状態で、フォラージュ(櫂入れ)を伴う発酵前マセラシオン(果皮浸漬)を実施した後、伝統的な方法でタンク発酵を行います。熟成は、ブルゴーニュの「ピエス」(小樽)で12ヶ月間、その後ボトルで5年間という長い期間をかけて行われます。
【生産者】マッツォリーノ
【生産者について】美しいパヴィアの街とブドウ畑を見晴らすコルヴィーノの丘に19世紀のお屋敷を構えるテヌータ・マッツォリーノ。フランス家系のブラジョッティ家の当時の当主、エンリコ・ブラジョッティは、国を超えて散らばっている大家族が常に集まれる場所を求め、1980年にオルトレポーで「マッツォリーノ=出会いが生まれる舞台」を意味するこの地にたどり着き、そこで家族が集うテーブルに美味しいワインが溢れるように、という思いでテヌータ・マッツォリーノを立ち上げます。オルトレポーDOCは、ミラノから南に約30分、長い歴史の中で、フランスと縁のある土地です。そして古くから、フランス由来のブドウ品種である、ピノ・ネロやシャルドネが耕し続けられ、ミラノ人たちの食卓を潤わせ続けると同時に隣のピエモンテがスプマンテの産地として発展してからは、更にピエモンテにピノ・ネロを供給する産地としても位置づけられてきました。そうしたことからか、ピエモンテの更に田舎の風景を思い起こさせるオルトレポーは、Vecchio Piemonte(古き良きピエモンテ)とも呼ばれています。エンリコの娘であるサンドラが父の思いを受け継ぎ、指揮を取り始めた現在、マッツォリーノは更に美しいイタリアとフランスのハーモニーを奏で始めています。彼女は22ヘクタールの畑に手を入れなおし、建築家ロレンツォ・ヴェルニの設計により醸造所を新たに建設します。敷地には果樹園や鶏、馬、そして美しいブドウ畑が共存し、まるで小さく美しい楽園のようです。これら無しにして、彼らの最高のワインについて語ることはできません。また、ピノ・ネロを白ワイン醸造していた1980年頃、ピエモンテのMr.ワイン、ジャコモ・ボローニャ氏より、この地は偉大な赤ワインとしてのピノ・ネロが生まれるべき土地である、と助言を受けたことは、マッツォリーノを始め、オルトレポーDOC自体を目覚めさせた大きな転換ストーリーとして最後に記述します。
2017 ピノ ネーロ デッロルトレポー パヴェーゼ DOC “ヘンリー” / マッツォリーノ
未成年の飲酒は法律で禁止されています。
当サイトでは20歳未満の方への酒類販売は行っておりません。