Barbaresco DOCG "Montestefano" / Guido Rivella
バルバレスコ DOCG “モンテステファノ” / グイド リヴェッラ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】ネッビオーロ100%
【ヴィンテージ】2022年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【輸入元コメント】ソリ・モンテステファーノの圧倒的な強みである、しっかりとした構造と果実の凝縮感を見事に表現している。フルボディで深みがあり、口の中で長く続き、レザーとキナのような余韻。
【生産者コメント】2022年は2021年と比べると少し小ぶり(タイト)だが、深みのあるブーケと非常に精緻なボディ、見事なアロマを持つ。
モンテステーファノ 2022年はノーマルのバルバレスコと同じ路線だが、こちらはエレガントで「洗練された淑女」のようなワイン。ラブリー。Enrico
【醸造方法等】樹齢約40年のネッビオーロを自生酵母で約30日間、最大28°Cの温度でステンレスタンクで主発酵。その後約18か月間、最低1年以上使用済みのバリック、トノーおよび大樽で熟成。
【クリュ紹介:モンテステファノ(Montestefano)】
〜バルバレスコ村/歴史に名を残す、クラシックで堅固な名陣地〜
◆ テロワールと味わいの特徴
バルバレスコを代表する伝説的クリュ(MGA)がモンテステファノです。1961年にバルバレスコで初めて「単一畑(クリュ)」として醸造され、ラベルにその名が刻まれた歴史的な歴史的価値を持つ区画です。
・堅固で厳格なクラシックスタイル: 豊かな日照に恵まれた南〜南東向きの斜面から、しっかりと噛み応えのある骨格と力強く厳格な味わいを持つバルバレスコが生み出されます。
・滑らかなエレガンスの表現: 隣接するモンテフィコが「繊細さ」を得意とするのに対し、モンテステファノはヴィンテージや造り手によって力強さの中に滑らかで優美なテクスチャーを備えたワインへと仕上がります。
◆ 基本データ
・所在地: バルバレスコ村(Barbaresco)
・面積: 10.16 ha
・標高: 175 - 265 m
・主要栽培品種: ネッビオーロ(94%)
・斜面の向き: 主に南〜南東向き
・地質: サン・アガタ化石粘土層・ラミネート状(MSAl)
◆ こんなワインをお探しの方におすすめ
バルバレスコの王道とも言える堅固で偉大な骨格を楽しみたい方、長期熟成に耐えうる格調高いワインをお探しの方に自信を持っておすすめできる至高のクリュです。
※アレッサンドロ マスナゲッティの資料を参照
【2022年 バルバレスコ ヴィンテージリポート】
〜試練の夏を乗り越えた、力強いタンニンと気候変動への挑戦〜◆ 2022年ヴィンテージの総論
2022年は、歴史的な酷暑と干ばつに見舞われた極めて過酷な年でした。しかし、熟練の生産者たちによる徹底した栽培管理と巧みな醸造技術により、事前の懸念を覆す「力強く、高い熟成ポテンシャルを秘めた驚きのあるヴィンテージ」と語る評論家もいます。
◆ 気候とブドウ栽培:試練を乗り越えた生産者の判断
・極度の乾燥と酷暑: 2021年から続く干ばつに加え、夏の猛暑により8月にはブドウの木が一時的に活動を停止(休眠)するほどの危機に直面しました。
・大胆なグリーン・ハーヴェスト: ブドウの木を生かし、残った果実にエネルギーを集約させるため、生産者たちは最大30%に及ぶ果実を削ぎ落とす厳しい収穫制限を実施しました。
・収穫期の試練: 9月の恵みの涼しさで持ち直したものの、秋の雨への対応など、完熟したブドウを得るために栽培家の手腕が強く問われる年となりました。
◆ 2022年ワインの味わいとスタイルの特徴
・豊富なタンニンと力強い骨格: 最大の特徴は「非常に豊かなタンニン」です。果実味はしっかりと熟しており、骨太でクラシックな存在感を放ちます。
・過熟感のないフレッシュな果実味: 猛暑の年特有の「煮詰めたようなジャムっぽさ」や過度な熱感はなく、レッドフルーツ中心のピュアでフレッシュな風味が保たれているワインが多く見られます。
・醸造の工夫: タンニンの抽出をコントロールするため、抽出(マセレーション)時間を通常より短めに抑えるなど、各ワイナリーが「量より質」を取る苦心の判断を行いました。
◆ 熟成ポテンシャルと「レイト・リリース」の魅力
・長期熟成への期待: リリース直後は力強いタンニンが前面に出ているため、今すぐ飲むよりもセラーでじっくり寝かせることで真価を発揮するタイプが多く見られます。
・レイト・リリース(熟成出荷)の真価: ワイナリーで通常より1年長く熟成させてから出荷された「レイト・リリース」のワインは、過剰なタンニンが見事に調和しており、素晴らしいバランスとエレガンスを獲得しています。まさに生産者の実力が試されたヴィンテージです。
2022年ヴィンテージは、近年のエレガント路線とは一線を画す「力強さと豊富なタンニンが主役のネッビオーロ」です。生産者の試行錯誤と技術革新が実を結んだこのヴィンテージは、今買い揃えてセラーで寝かせておく価値のある、確かな骨格を持ったワインばかりです。※参照:Jancis Robinson、Enogea
【生産者】グイド リヴェッラ
【生産者について】フルオーケストラの指揮台を降りて行き着いた引き算の美学
1970年代、イタリアワインのルネッサンスが幕を開けた時代。グイド・リヴェッラは幼馴染みであるアンジェロ・ガヤと共に世界中の銘醸地を巡り、バルバレスコに次々と革新をもたらしました。伝統的な大樽熟成が主流だったこの地にバリックを導入し、グリーン・ハーヴェストを誰よりも早く実践する。彼らは間違いなく現代バルバレスコのパイオニアでした。
【GAJA】という世界最高峰のワインを46年もの長きにわたり最高醸造責任者としてつくり続けてきた男。彼はまさに誰もが羨む壮大な「フルオーケストラ」を完璧に指揮するマエストロだったのです。事実、モンダヴィ社をはじめとする世界中の著名ワイナリーが彼を引き抜こうと画策しましたが、アンジェロと共に漕ぎ出した船を彼が降りることはありませんでした。
しかし、時は流れ、華やかなステージから退く時が訪れます。ガヤという絶大なブランドから解き放たれた彼が向かったのは、自らのルーツである故郷・モンテステーファノの小さな生家でした。彼が自身の人生の集大成として選んだのはわずか数ヘクタールの畑と、驚くほど静かで「あっさりとした」カンティーナだったのです。
「どんなワインをつくりたいか、それがいちばん大切なんだよ」
グイドはそう静かに語ります。最先端の醸造技術を知り尽くした彼が自らのワイナリーで選んだのは「究極の引き算」でした。
100%の除梗、自然発酵。そして新樽は一切使用せず、最低でも1年以上使用したフレンチオークのバリックやトノー、大樽だけを熟成に用います。それは粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐため。彼が最も重きを置いているのは熟成から澱引きに至る「エルバージュ(育成)」という静寂の工程です。樽の中で木とワインが交感し、ネッビオーロの峻厳な酸とタンニンが優しく解きほぐされていく。その緻密な対話こそが、彼のワインに温かみと滋味深さを与えます。
ガヤのバルバレスコが14の畑をブレンドしてつくり上げる「完璧に構築されたフルオーケストラ」だとするなら、グイド自身のワインは熟練の職人が土地の個性を純粋に奏でる「極上のアコースティックギター」の音色。過度な装飾を削ぎ落としたからこそ聴こえてくる、テロワールの純粋な響きがそこにあります。
例えるなら、ガヤのワインが多彩な楽器と最新技術を駆使して緻密に構築されたパット・メセニーのような壮大なサウンドスケープだとすれば、グイドのワインは装飾を削ぎ落とし「木の鳴り」だけで勝負するラルフ・タウナーの静謐なソロギターに似ています。どちらも「バルバレスコ」という芸術の頂点にありながら、ガヤが『足し算のオーケストレーション』で世界を圧倒したのに対し、すべてを知り尽くしたグイドは今、故郷の小さな畑で『究極の引き算』によって土地の純粋な響きを奏でているのです。
2026年現在、バルバレスコとネイーヴェに所有する3.5haの畑から18,000本をリリースしています。
グイド・リヴェッラのカンティーナのすぐ裏手にはソリ・モンテステファノの急斜面が広がっています。この区画はモンテ ステファーノの中心部にある南向きの土地で0.45haがMGAに分類されています。ここには平均樹齢で50を超えるネッビオ ーロが粘土質で、希少な青色石灰岩、薄い砂層が混ざった土壌に根を張っています。これらの土壌環境がワインにエレガントな味わいとしっかりとしたタンニンを与えています。
同じモンテステーファノの丘にはMGAに含まれない2つのプロット「ビビネット」と「パトリコーネ」を所有。ネッビオーロとバルベーラ、アンナータのバルバレスコのブドウは主にここから収穫しています。この2つのプロットにも青色石灰岩が含まれています。
隣村のネイーヴェには長らく親族から借りていたMGAマルコリーノのプロット0.42haを2019年より自社畑として所有。南南西の急斜面に位置し、樹齢75年以上のネッビオーロで構成されています。主に粘土質の土壌に砂と灰色の石灰層が混ざる土壌です。
そして、そのマルコリーノの斜面を下り、道を挟んだところに、2015年より管理している南西向きの0.7haのMGAファウソーニを所有しています。樹齢約40年のネッビオーロが主体で、石灰岩や凝灰岩を含む灰色の泥灰土と砂の土壌がスパイシー でフルーティーな味わいを生み出すといいます。
ブドウ栽培とワインづくりにはグイドと、1984年生まれのシルヴィア、1979年生まれのエンリコの3人で行われています。 粗さの残るタンニンがワインの優美さを損なうのを防ぐ目的で100%除梗(ダイレクトプレスのロザートのみ全房)。一次発酵は自然発酵で、27℃~29℃に管理されたステンレスタンクで。その後、新樽は使用せず、1年使用以上のフレンチオークのバリックやトノー、20.5HLの大樽に移しマロラクティック発酵。そのまま14~18か月間の熟成を経て、ステンレスタンクやセメントタンク内でラッキングを行い、平均して4か月間の瓶熟を経てからリリースされています。
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