Vallagarina IGT Rosso "San Valentino" / La Cadalora
ヴァッラガリーナ IGT ロッソ “サン ヴァレンティーノ” / ラ カダローラ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】マルツェミーノ ジェンティーレ
【ヴィンテージ】2023年
【産地】イタリア・トレンティーノ アルト アディジェ州
【容量】750ml
【コメント】トレンティーノ地方特有の品種の中でも、特にこの地域で多く栽培されているのが「マルツェミーノ」です。私たちは、南西に面したサン ヴァレンティーノの粘土質土壌の小さな畑でこの品種を栽培しています。このブドウから造られるワインは、スミレを思わせるフローラルな香りに、心地よいリコリスのニュアンスが加わります。味わいはドライでフレッシュ、そしてまろやかで、優れた爽やかさと余韻を楽しめます。「サン ヴァレンティーノ」は、日々の食卓に合うワインで、若いうちに飲むのが最も美味しいですが、数年間の熟成にも十分に耐えられます。
【醸造方法等】トレンティーノ州、ヴァッラガリーナ地方のサンタ・マルゲリータ地区に位置する、クリュ（単一畑）「サン ヴァレンティーノ」で収穫されたマルツェミーノを使用しています。畑の広さは1ヘクタールで、南西向きの畑の土壌は、石灰岩の扇状地で粘土質、骨格となる石が多く含まれています。伝統的な赤ワインの醸造方法で、ブドウの果皮とともに約8日間かけて醸し発酵させます。発酵はステンレスタンクで行い、その後、フランス産小型オーク樽で数か月間熟成させ、4月末に瓶詰めされます。瓶内でもさらに熟成させます。
　スミレのようなフローラルな香りを持ち、味わいはドライで適度な酸味があり、しっかりとしたボディとベルベットのようななめらかさ、そして素晴らしいまろやかさがあります。フローラルとリコリスの風味が長く続きます。若いうちにその個性が最もよく表現されますが、3～4年程度の熟成にも耐えられます。
　サラミや生ハムを使った前菜、ミートソースのパスタ、キノコのリゾット、肉を使ったしっかりとした味付けのメイン料理、あるいは若くて風味豊かなチーズとよく合います。推奨される飲み頃の温度は16〜18℃。生産本数は7,000本。
【生産者】ラ カダローラ
【生産者について】過去20年間で、イタリアのブドウ栽培とワイン醸造の世界は、歴史的な変化を遂げました。かつてはほぼ地元での消費のためだけにワインを生産する「ブドウの文化」でしたが、それがグローバル市場向けのブドウ栽培へと移行したのです。これにより、ワイン造りは純粋な職人技から、より産業化されたセクターへと変貌しました。以前は、ブドウ畑の面積、品種、栽培方法、生産量、そしてワインの個性や価値といったものが、伝統的な地元のルールによって定められていました。
　ワイン製造業は新しいルールを導入し、その市場は今や世界規模です。生産されるワインは、より国際的で現代的な嗜好に応える必要があります。ワインが生産地の個性を表現することは、もはやかつてほど重要視されていません。今日重要なのは、世界の消費者の味覚と感情を満たすことなのです。産業的なワイン造りは短絡的で、継続的な変化と地域の伝統への無関心をその存在理由としています。しかし、このような均質化されたアプローチは、結局のところアイデンティティのない、そして本物の感動を呼び起こすことのできないワインを生み出すことになります。
　私のワイナリーは、「良いワイン」は、唯一無二の土地が持つ表現力と、そのブドウを加工する職人の技から生まれると、今も信じています。この信念は、自然と調和したエコシステムを前提としており、ワインの品質は、資源の再生と、それを将来の世代のために長期的に維持する能力に基づいています。ワインが映し出す土地は、私たちのワイン造りの伝統における古くからのつながりであり、今後もそうあり続けるでしょう。
　個人的には、現代の人々が食料を求める際には、その食べ物が生まれた場所、すなわち起源に強く結びつくべきだと確信しています。そして、それ以上に、生産者の倫理と技術にも結びつくべきだと考えています。だからこそ、自分の土地と仕事への愛情、人間的な規模の事業運営、そして世代を超えて受け継がれてきた知識と技術で、ブドウ畑で直接原料を管理することが、「良いワイン」を愛する人々に品質、起源、そして倫理的な健全性を保証し、「職人のワイン」だけが提供できる真の価値を生み出すことができると信じています。
「私のワイナリーは、「良いワイン」は、唯一無二の土地が持つ表現力と、そのブドウを加工する職人の技から生まれると、今も信じています。」
※ラベルにシワがあるボトルがあります。
ご了承の上、お買い求め下さい。