Toscana IGT Rosso "Il Randagio" / Tenuta di Carleone
トスカーナ IGT ロッソ “イル ランダージオ” / テヌータ ディ カルレオーネ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】メルロ75%、カベルネ フラン25%
【ヴィンテージ】2023年
【産地】イタリア・トスカーナ州
【容量】750ml
【コメント】「冷やしてもおいしいよ」とショーン。
【醸造方法等】例年30,000本のリリースだが、2023年はべと病の影響で約8,000本のリリースにとどまった。ヴァリアーリの「ターナ・デイ・ルピ」と、ラッダの「チェッティーネ」の区画から。また今年からメルロの比率を意図的に高め、メルロ75%、カベルネ・フラン25%とした。「このランダジオのコンセプトはメルロの強烈な個性を全くメルロらしくない味わいに仕上げるための実験作」。品種ごとにキューブ型セメントタンクの中で120日間マセレーション。全房の比率は全体で約50%。プレス後、再度セメントタンクで約18ヶ月熟成を経て、最終的に2つの品種がブレンドされる。
【生産者】テヌータ ディ カルレオーネ
【生産者について】ラーモレは近年多くの愛好家やプロが知るところの次の注目産地。キアンティ クラッシコのUGAの中で最小のこの産地は長年グレーヴェ イン キアンティの一部として見なされてきたが2021年、地理的言及が認められることとなりました。標高500m以上の、ほぼ東向きの斜面で、かつ美しい森に囲まれたこのラーモレの地は明らかにグレーヴェだけでなく、キアンティ クラッシコの他のエリアとも異なる様相を誇ります。また、マチーニョ トスカーノまたはマチーニョ デル キアンティと呼ばれる水はけのよい砂岩土壌はキアンティ クラッシコの他のエリアでもなかなか見ることが出来ません。加えてこのラーモレで育てられているサンジョヴェーゼはサンジョヴェーゼ ディ ラーモレと呼ばれ、他のクローンとは別格の扱いを受けているだけでなく、現在のブルネッロで用いられる高品質なサンジョヴェーゼ グロッソ ディ モンタルチーノの源流ともみなされています。サンジョヴェーゼについては既に多くの研究がなされていますが、お隣のロマーニャに行くとわが地こそが発祥の地だと言います。それを考えると、ロマーニャ~プレダッピオの山を経てそこから100kmしか離れていないこのラーモレを経由し、トスカーナに伝播したと想像すると楽しいストーリーが出来そうですが、それはあくまでも「物語」。ショーンでさえ「なぁ、知ってるかい?ラーモレはすべてのサンジョヴェーゼの原石なんだぜ!」と冗談交じりに言います。私たちとしてはその仕上がりとしての結果の素晴らしさに感嘆するのみ。
イスティネのアンジェラとも懇意にする彼ほどの人脈があれば、メッロに替わる畑はラーモレ以外にもいくつか候補があったでしょう。そこを追求すると「だって、ラーモレはこのあたりで一番標高が高いしね」という。さらに「ラーモレから購入出来るブドウだけでは足りないから、実はラッダのサンジョヴェーゼもブレンドしているんだ」とも。聞くと、ラッダの中でも最高海抜のコッレ ペトローゾからのサンジョヴェーゼだと言います。彼も相当な標高フェチ。全てはゆっくり熟すサンジョヴェーゼを求め、そこからエレガンスを引き出すための探求心に由来します。
2023 トスカーナ IGT ロッソ “イル ランダージオ” / テヌータ ディ カルレオーネ
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