Barolo DOCG "Mosconi" / E. Pira e Figli
バローロ DOCG “モスコーニ” / ピラー
【タイプ】赤ワイン【ブドウ品種】ネッビオーロ
【ヴィンテージ】2016年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【コメント】モンフォルテ ダルバ村の中でもセッラルンガ ダルバ村寄りの東側に位置するクリュ、モスコーニのブドウから造り出されるバローロ。フルーティでフローラルなニュアンスを感じる、深みのある香り。厳格なタンニンと、豊満でまろやかな味わいのバランスがよく、余韻が長く続きます。長期熟成のポテンシャルを持つ、偉大なバローロです。
【醸造方法等】温度管理されたステンレスタンク内でルモンタージュと撹拌を頻繁に行いながらアルコール発酵。ライトトーストのフレンチオークの樽で2年熟成(うち30%は新樽)。その後1年間瓶内熟成。
【生産者】ピラー
【生産者について】1637年 サヴォイア家に仕えていたサルデーニャ州出身の軍人ガスパル・ピラーに褒章としてバローロの土地が与えられた事からピラー社の歴史が始まります。 1800年代末には、E.Pira&Figli(ピラー)社としてバローロの土地でワイン造りが始められました。かつてのオーナーであるルイージ・ピラー氏は伝統的なバローロの造り手で、伝統的な醸造方法を好み、破砕を足で行う等、いかなる技術の助けも得ることなくワイン生産を行っていました。ルイージ・ピラー氏を最後にピラー家の男系が途絶えると、ワインの伝統を守るため、ボスキス家にワイナリーを譲渡しました。ピラー社は当初から非常に高く評価されていましたが、新進気鋭のワインメーカーとして名を馳せていたキアラ・ボスキス女史が1980年にワイナリーを受け継いだ事で、さらに注目を集めまる事となりました。キアラ女史は同じくピエモンテ州のラ・スピネッタ社のジョルジョ・リヴェッティ氏とも親交が深く「よいワインはよいブドウから」という共通の栽培哲学を持って畑での仕事を厳密に手作業で行っています。
ピラー社のワインは、キアラ女史が栽培を手掛けているブドウのみを使って造られます。バローロD.O.C.G.エリアには、ブドウ栽培に最適な条件が揃った"Le.Grandi.Vigne"「偉大な畑」と呼ばれる畑があります。この「偉大な畑」というのは、いずれも小さな区画(畑)ですが、特別に日当たりがよく、急斜面で土壌構成もよいという好条件が揃っており、さらに特殊なミクロクリマがブドウにエレガントさを与え、上質のワインが生まれます。ピラー社の畑はいずれもこの「偉大な畑」に位置しています。特にカンヌービは、「悪魔に魂を売ってでも手に入れたい畑」と呼ばれるほど名高い畑。その偉大な畑で、キアラ女史が自らの手で育てたブドウを醸造して造る華麗なワインは、世界中で高い評価を受けています。
キアラ女史が最も最重視しているのが、畑での手仕事です。細心の注意を払い、土壌に敬意を持って栽培を行っています。化学肥料や除草剤などは一切使用せず、環境への影響を最小限に抑えた形での最高のブドウを生み出しています。まず冬には一株あたり最大9芽までと厳しく剪定します。また気候条件に恵まれない年でも最高品質のブドウに育つ事を可能にするため、余分な房を取り除きます(グリーンハーベスト)。収穫期には、ポリフェノールを含み完熟したブドウを厳しく選別して収穫しています。ワイン醸造を行う上で、最も大切であると考えるのは、思いやりを持ってブドウを丁寧に扱う事です。またブドウ果実をよりよい状態に保つためには、醸造はクリーンに行う必要があると考えています。ブドウの個性であるフレッシュな果実味を活かすため、カンヌービ畑やヴィア・ヌォーヴァ畑で収穫されたブドウをブレンドする事なく、別々に醸造しています。またドルチェットやバルベーラについても、より個々の色や香り、味わいの特徴を際立たせるために、醸造方法を微調整しています。例えばドルチェットは軽やかでフルーティなワインのため、アルコール発酵は少し低めの温度で短めに行うに対し、バルベーラはより多くの成分を含むため、やや高めの温度でルモンタージュは控えめに、アルコール発酵を少し長めに行っています。
キアラ女史が手掛けるバローロ最大の特徴は、タンニンや酸の裏に隠された果実のきめ細やかさです。非常に繊細でありながら、持続性のある香りが感じられ、シンフォニーのように様々な要素がバランスよく口の中に広がります。ワインアドヴォケイトのアントニオ・ガッローニ氏もまた、ピラー社の2006年のヴィンテージのバローロを「はっとさせるほど華麗なバローロ」と評していおり、数々の賞を受賞しています。
2016 バローロ DOCG “モスコーニ” / ピラー
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