土着品種スプマンテ生産者『クペッリ』🍾
- ラ・カンティネッタ多摩川 店主
- 10 時間前
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トスカーナの歴史ある地で、土着品種を用いた「最高峰の泡」を追求する異色の造り手、「クペッリ(Cupelli)」をご紹介します🍾
実は、キアンティ クラッシコの人気生産者「テヌータ・ディ・カルレオーネ」の入手困難なロゼスパークリングワイン『スパンダ』をエルヴァージュしているのも、このクペッリ。トスカーナにおける瓶内二次発酵(メトド・クラッシコ)のスペシャリストとして、プロからも絶大な信頼を寄せられるその魅力に迫ります!
伝統から革新へ:「クペッリ」の歩み
クペッリは1952年、ピサとフィレンツェの中間に位置する、豊かな歴史と白トリュフの名産地として名高い「サン・ミニアート」に創業しました。現在は創業者アメリオの娘イヴァナと、その子供たちであるマルコとサラが伝統を受け継ぐ家族経営のワイナリー。
かつてアメリオが造るワインには、並外れた酸味とフレッシュさがありました。そのテロワールの潜在能力を確信したクペッリ家は2008年、トスカーナの伝統的な土着品種を用いて高品質な「瓶内二次発酵のスパークリングワイン」を造るという、野心的で革新的なプロジェクトをスタート。ブドウ本来の個性を明確に表現した、気品溢れる美泡を生み出しています。
土着品種と生命力を引き出す生産方法へのこだわり
畑が広がるサン・ミニアートは、アルノ川がもたらす穏やかな海風と山風が交差する自然の回廊。夏の暑さが和らぎ、昼夜の鮮烈な寒暖差を生み出す奇跡的なミクロクリマを誇ります。土壌は泥灰土や砂、海洋化石、粘土が複雑に絡み合っています。
クペッリはこの地で、トスカーナの伝統品種に徹底してこだわります。
醸造においては「ガラスコーティングを施したコンクリートタンク」と近代的な温度管理システムを融合。8月に完全に健康なブドウだけを全て手作業で厳選し、果皮や種を傷つけないよう優しく圧搾。最も純度の高い「ファーストプレス」から最高のキュヴェを造り、畑ごとに別々に発酵させた後、瓶詰め時にアッサンブラージュします。その後、光の遮断されたセラーで最大60ヶ月に及ぶ妥協のない長期瓶内熟成を施します。
クペッリが誇る2つのスプマンテ
品種: トレッビアーノ・トスカーノ 100%
解説: クペッリが最も情熱を注ぐトレッビアーノ。優しく圧搾後コンクリートタンクで発酵。瓶内二次発酵を経て最低36ヶ月もの間、澱とともに熟成されます。
かすかに緑の反射を伴う黄色に、きめ細かく持続性のある泡立ち。桃や青リンゴのフルーティーな香りと白大輪の花が繊細に重なり、優れた酸味とフィニッシュに残る香ばしいパンの皮のような余韻が魅力的なクリーンで調和の取れた1本です。生ハムや前菜、魚料理と完璧にマッチします。
品種: カナイオーロ 100%
解説: 歴史的に混醸用に使われてきた黒ブドウ「カナイオーロ」を、100%単一で使用した極めて珍しいロゼスプマンテ。8月下旬に手摘みし、圧搾機内での短時間マセラシオンを経て、コンクリートタンクで発酵。こちらも最低36ヶ月の長期瓶内熟成(シュール・リー)が行われます。
濃いめなピンク色。赤系果実やラズベリー、イチゴに柑橘類やスパイスが重なるエレガントなブーケ。ベルベットのように滑らかな口当たりと熟した果実味、優れたストラクチャーと美しい酸味を備え、お肉のグリルや煮込み料理とも完璧にマリアージュします。
サン・ミニアートの環境保全にも深くコミットし、「土地の宝」を泡という芸術で表現するクペッリ。トスカーナの土着品種が秘める、未知なるエレガンスをぜひ五感でお楽しみください。





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