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令和のスーパータスカン?『ファッブリカ ピエンツァ』入荷✨

  • 執筆者の写真: ラ・カンティネッタ多摩川 店主
    ラ・カンティネッタ多摩川 店主
  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

 トスカーナから、かなりワクワクするワインたちが届きました。

「ファッブリカ ピエンツァ」の新ヴィンテージ、そして限定アイテムです!


 1980-1990年代くらいのスーパータスカンって、当時のキアンティ クラッシコの規定に逆らってサンジョヴェーゼ100%だったり、サンジョヴェーゼにボルドー系品種をブレンドして一世を風靡したイメージが強いですよね。今回の仕掛け人であるティムが目をつけたのはオルチャDOCエリアの、なんとローヌ系品種。令和の時代に新しい風を吹き込む、まさに異端で魅力的な存在なんです。


まずは、このワインを生み出している生産者と造り手について少し。


生産者「ファッブリカ ピエンツァ」とティム・マニング

 醸造責任者を務めるティム・マニングは、イギリス北部出身の大男。寛容で思慮深く、ユーモアにあふれた人物だそう。

 キアンティ クラシコの名門「リエチネ」でショーン・オキャラハンの右腕として活躍し、その後も「ヴァルドニカ」や「イル・ボルゲット」でエノロゴを歴任。自身の「ヴィノキスティ」などを経て、2020年春に「ここを終の仕事場にする」と惚れ込んだのが、このファッブリカ ピエンツァでした。

 彼らが拠点を置くDOCオルチャは、モンタルチーノとモンテプルチャーノに挟まれた注目のエリア。太古の海洋堆積物を含む石灰質土壌で、ローヌのクローズ・エルミタージュを思わせるテロワールを持っています。

 ティムが「Big Box(広大な空間)」と呼ぶセラーには、コンクリートタンクやオークバットがずらり。この圧倒的な設備と清潔さがあるからこそ、全房発酵や60~90日におよぶロングマセレーションといった、彼の自由で緻密な実験が可能になるんですね。


 すでに名声が確立された銘醸地ではなく、「チャレンジのための伸びしろ」があるオルチャだからこそ、彼らの野心は輝きを放ちます✨


入荷したワインのご紹介


【微発泡ロゼワイン / サンジョヴェーゼ 100%】

 ステンレスタンクで全房プレスし、自然発酵。残糖が20g/Lになったところでボトリングし、瓶の中で発酵を続けさせる「メトド・アンチェストラーレ」で造られています。デゴルジュマン(オリ抜き)もSO2添加もしていません。

 「新鮮なチェリーとラズベリーの果実。軽く、楽しく、細やかな泡立ちでとても飲みやすい微発泡ロゼワイン」。気取らずスルスル飲める楽しさがあります。ゼロ インフィニート好きな方は試してみて欲しいですね。


【白ワイン / ヴェルメンティーノ 50%、ヴィオニエ 50%】

 軽くプレスした果汁を48時間低温浸漬し、スラヴォニアンオークのバットで自然発酵。12ヶ月静置後にブレンドしています。

 ティムは「ストイックでクリスプで塩っけたっぷりのヴェルメンティーノと、豊かで甘く芳香性の高いヴィオニエは対極的な存在だが、私にはなぜこの2つが別々にされてきたかが不思議だ。口に含むと分かっていただけるが、この2つは相互補完的に素晴らしい味わいで私達を魅了する」と語っています。相反する2つの品種が見事に調和しているのが魅力。


【白ワイン / ルーサンヌ 50%、マルサンヌ 50%】

 完全にローヌを思わせる品種構成!土壌は豊富な活性石灰質やミネラル、古代の海成堆積物を含む砂質粘土。各品種の50%を全房で4日間マセレーションし、残りは直接圧搾。トノーで約12ヶ月熟成後、セメントタンクでさらに9ヶ月熟成させています。

「香りは力強く、ライム、レモン、ライムの皮のヒント。味わいも同様に豊かで、バランスの取れた酸味と、強い塩味を感じる。フルボディの骨格ながら心地よい舌触り」。名前のメンルヴァは、エトルリア神話の知恵や工芸の神様に由来しています。


【赤ワイン / サンジョヴェーゼ 100%】

 厳選したサンジョヴェーゼを、全房発酵の割合やマセレーション期間(最高60日!)を変えた複数のパートに分けて醸造。トノーやコンクリートタンク、木製バットを駆使し、ボトリング後も12ヶ月の瓶熟を経てリリースされる手の込んだ1本です。

 輸入元のテイスティングコメントでは「香りにはリコリスやメントールなど食欲をそそるスパイスやハーブのアクセント。生き生きとしてフレッシュさをともなうアタック。精巧でよく造られたワインであり、美しく溶け込んだタンニンを持つ。ガストロノミックで品格高く、鮮やかさも兼ね備える」と評価されています。神々の王の名を冠するにふさわしい仕上がりです。


【赤ワイン / シラー 90%、ヴィオニエ 10%】

 10%のヴィオニエを全房で仕込み、その上に除梗したシラーを重ねて一緒に発酵させる混醸スタイル。マセレーションは2ヶ月におよび、その後熟成を経てブレンド、さらに追熟と瓶熟を行っています。

 「力強く、黒く深みがあり、食欲をそそる香り。リコリスやブルーベリーを彷彿とさせる高貴な砂糖漬けのようなニュアンス。アタックはしなやかで、よく成熟したタンニン。深み、滑らかさ、そして美味しさのすべてが見事に調和」と輸入元さんも太鼓判を押しています。エトルリアの最高神(女性神)「ウニ」の名に恥じないフィネス。


最後に、ちょっと特別なアイテムを。

 もともと現地のワインクラブ会員向けに300本だけボトリングされたもので、本来は輸出されない予定だった激レア品。各36本ずつだけ日本に入ってきたもの。フィレンツェの蒸留所(DISTILLERIA URBANA FIRENZE)とティムのコラボ作です。ベース品種にはどちらもプティ マンサンが使われています。


ボタニカル:ヨモギ、レモンゼスト、ヘリクリサム、ナツメグ、サフラン、ガジュツ、エルダーフラワー

輸入元コメント:「やや辛口よりの味わいで、ロック、ストレート、トニックアップがオススメです」


ボタニカル:ヨモギ、ニガヨモギ、オウシュウヨモギ、ルバーブ、グリーンアニス、オレンジゼスト(スイート&ビター)、カルダモン、コリアンダー、クローブ、フェンネル、カモミール

輸入元コメント:「マンハッタンやネグローニのカクテルベースにも最適」


 サンジョヴェーゼ 100%でも醸造方法がめっちゃ複雑な赤ワインや、気候風土に合わせて意図的に植えられたローヌ系品種のワインたち。ぜひ一度試して頂きたい令和のスーパータスカンです✨


ファッブリカ-ピエンツァ-Fabbrica-Pienza
 
 
 

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