【比較試飲🍷】Diam社製コルク vs 天然コルク!同じ生産者・ヴィンテージで深掘りする「クロージャー」の世界

写真のパッと見は全く同じ2本のワイン。でも、実は決定的な違いがひとつだけあります。
それは「クロージャー(栓)」です。「Diam(ディアム)社製コルク」と「天然コルク」。
同じ生産者、同じヴィンテージ(2019年)の赤ワインで、『栓が違うだけでワインの香りや味わいはどう変わるのか?』
今回は、Diam社が誇る最先端テクノロジーの秘密を紐解きながら、その違いをご自身の舌で体感していただく超マニアック?で貴重な飲み比べグラスワインをご用意します🍷
【開催概要】
・日時:2026年10月16日(金)~無くなり次第終了
・価格:
・しっかり1杯ずつ:100ml×2杯/3,000円(税込)
・ハーフで少しずつ:50ml×2杯/1,650円(税込)
1. Diam(ディアム)社について
Diam Bouchage(ディアム・ブシャージュ)社は、フランスのオエネオ(Oeneo)グループのクロージャー事業部門であり、テクニカルコルク栓の分野における世界的なリーディングカンパニーです。 フランス(セレ)、スペイン、ポルトガルの3拠点に生産施設を持ち、年間約20億個のコルク栓を生産・世界100カ国以上へ供給しています。
単なる「蓋」にとどまらず、ワインがボトル内で理想的に熟成し、醸造家が本来意図した通りのアロマを表現するための「醸造の最後の仕上げ(最終的な醸造行為)」として、高品質なクロージャーソリューションを提供し続けています。
2. Diam社が提供するコルクの特徴とテクニカル仕様
Diam社のコルクは、個体差のある天然コルクとは異なり、高い機能性と安定性を備えています。
均一性と再現性:ボトルごとの密閉力や弾力性といった品質が安定しており、個体差による熟成のバラつきがありません。
密閉性と安全性:液漏れや染み出しを防ぎ、輸配送中も安心です。
ターゲットに合わせた熟成設計:製品(Diam 2〜Diam 30など)に応じて、耐用年数や酸素透過レベル(極低・低・中など)を精密に選択できます。
環境配慮:バイオベース原料を使用した「Origine by Diam」やFSC®認証コルク、フランス産コルクなどの選択肢も用意されています。

3. コルク臭をゼロにする「DIAMANT(ディアマン)テクノロジー」
生産者やワイン愛好家を悩ませるブショネ(コルク臭)。Diam社は超臨界CO2を利用した独自のDIAMANT®(ディアマン)プロセスにより、この問題を解決しました。
DIAMANT® テクノロジーの仕組みとプロセス
溶剤や化学物質を一切使わず、完全密閉回路で行われる環境に優しい洗浄プロセスです。
投入:原料となるコルク粉末をオートクレーブ(高圧容器)に投入します。
超臨界状態化:加圧と温度上昇により、CO2を気体と液体の双方の性質を持つ「超臨界状態」にします。
抽出:超臨界CO2がコルクの内部まで拡散し、コルク臭の原因物質であるTCA(トリクロロアニソール)をはじめ、風味に影響を与える150種類以上の分子を強力に抽出・除去します。
再利用・製品化:抽出後のCO2はろ過されて再びプロセスに巡回され、抽出された物質は化粧品等の原料としてリサイクルされます。精製されたクリーンなコルク粉末を用いてコルク栓が製造されます。
この技術により、すべてのDiamコルクでTCA(コルク臭原因物質)の浸出量が検出限界未満(<0.3ng/l)であることが完全に保証されています。
4. 世界初のカスタムメイド酸素透過サービス
Diam社は、単に酸素を遮断・通過させるだけでなく、ワインの熟成速度をコントロールするための精緻な酸素管理ツールを提供しています。
OIR(Oxygen Initial Release:初期酸素放出量) 打栓後(特に最初の数ヶ月間)にコルク自体からボトル内に放出される酸素量。早期の酸化やアロマの喪失を防ぎ、ボトリング初期のフレッシュさと品質を守る重要な指標です。同社の「LIOX VT」技術などにより、このOIRを半減させることも可能になりました。
OTR(Oxygen Transmission Rate:酸素透過率) 経年的にコルクを通過して進入する酸素の速度。数年単位での熟成スピードを左右します。
最新の「Moove」サービスでは、年間0.3mg〜4.1mgという広い範囲からOTR(酸素透過率)を選択可能にし、生産者が「熟成を遅らせてフレッシュ感を保つ」か「熟成を促して複雑味を引き出す」かを自由にコントロールできる「オンデマンドの透過性」を実現しました。
5. 大規模なコルクガシ試験植林の実施(持続可能な未来への投資)
Diam社は製品づくりだけでなく、原材料であるコルクガシ(カシの木)の森林保全にも長年投資しています。
気候変動や猛暑による森林への影響を防ぐため、スペイン・エストレマドゥーラ州にて10ヘクタール以上に及ぶ試験植林地(アルパランテ・プロジェクト)を立ち上げました。 センサーと太陽光エネルギーを活用した制御給水(ファーティゲーション)技術により、水の使用量を従来の1/6に抑えつつ、コルク樹皮の再生時間を半減させる持続可能な森林管理モデルを実証・推進しています。
※Diam社のHP情報及び、プレスリリース資料を翻訳、要約しました。

天然(ナチュラル)コルクとは?
天然コルクは、コルクガシ(カシの木)の樹皮をそのまま一本ずつ打ち抜いてで作られる、伝統的でナチュラルなクロージャーです。
・樹皮の収穫と乾燥
樹皮を剥ぎ取った後、屋外で半年〜1年ほど風雨に晒して乾燥・安定させます。
・煮沸処理
樹皮を巨大な槽で約1時間煮沸洗浄します。これにより有機物やゴミを洗い流し、弾力性と柔軟性を引き出します。
・打ち抜き(パンチング)
1枚の樹皮から、職人や専用の機械で円筒状にダイレクトに打ち抜いて形成します。
・洗浄、漂白
打ち抜かれたコルクは、水酸化ナトリウムや過酸化水素(または次亜塩素酸など)を用いた化学的洗浄・漂白が行われ、乾燥・刻印を経てワックスやシリコン塗布で滑らかに仕上げられます。
ナチュラルコルクの魅力と課題
・魅力(伝統と熟成)
微小なポア(多孔質組織)を通してごく微量の酸素が供給され、時間をかけた複雑で美しい熟成をもたらします。また、抜栓時の独特の打栓音やナチュラルな質感はワイン文化に欠かせない魅力です。
・課題(個体差とブショネ)
天然の樹木そのままの組織であるため、「ボトルごとに密度や酸素透過量が異なる(熟成速度の個体差)」という点や、煮沸・漂白処理を経ても自然界に存在するカビや塩素化合物に起因する「ブショネ(TCAによるコルク臭)のリスクが一定確率で残る」という課題があります。
6. 今回のテイスティングワインについて
今回の比較試飲イベントで使用するワインをご紹介します。
ワイン名:2019 Chianti Classico DOCG(キアンティ・クラッシコ)
生産者:Fattoria di Montemaggio(ファットリア・ディ・モンテマッジョ)
生産地:トスカーナ州 ラッダ・イン・キアンティ
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ 93%、メルロー 7%
醸造・熟成の特徴: 標高500〜600mのガレストロ(砕けやすい頁岩)主体の優れたテロワールで有機栽培されたブドウを使用。ステンレスタンクで25日間の発酵・マセレーション後、32hlの大樽およびトノーで18〜20ヶ月間熟成され、ボトリング後も1年以上落ち着かせてからリリースされるこだわり抜かれた1本。
25年以上イタリアワインを扱ってきましたが、このような比較ができるワインは初めてです。丁寧に作られたモンテマッジョのキアンティ・クラッシコ 2019年が、「Diamコルク」と「天然コルク」によって、香りのひらき方、果実味のフレッシュさ、タンニンの丸み、熟成のニュアンスにどのような違いをもたらしているのか——。ぜひご自身の鼻と舌で、その驚きの違いをご体験ください!




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