Dolcetto d'Alba DOC / G.D.Vajra
ドルチェット ダルバ DOC / G.D.ヴァイラ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】ドルチェット100%
【ヴィンテージ】2020年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【店主コメント】ドルチェットが嫌いな人でも楽しめるドルチェット。樹齢の高さと香と酸を大切にした造りで飲み飽きしません。このヴァイラ一家が愛してやまないドルチェットはネッビオーロの区画の、すぐ真上に位置する最上の区画で栽培されています。
【醸造方法等】9月上旬に収穫。ステンレスタンクにて発酵、熟成。【生産者】G.D.ヴァイラ
【生産者について】現当主アルド ヴァイラとミレーナは穏やかでピエモンテは勿論、他の産地の造り手からも慕われる人格者です。醸造や栽培の経験を若い世代に伝えることにも力を入れていています。 現在は息子のジュゼッペが醸造を担当。イシドロが栽培担当としてカンティーナに参加し、家族経営を続けています。アルドの父はワイン造りを仕事とせず、アルバで働いていました。アルドは醸造学校を卒業後、お爺さんが所有していた僅か0.3haの畑と樽の鉄枠だけを相続してワイン造りを開始します。『転機は不況下の1986年。雹害で全ての畑が壊滅的な被害を受けました。多くの造り手が廃業しましたが、僕は借金をして畑を買い増しました』この判断でアルドはバローロ村の重要な畑「ブリッコ デッレ ヴィオーレ」、「フォッサーティ」、「レ コステ」等最良の畑ばかりを所有しています。伝統派でなく現代派でもない彼等はワインが美味しいのは当然と考えます。その上で安全で清潔でなくてはいけません。そして、美しいものでなければなりません。『リンゴジュースを飲めばリンゴの味。他の味は必要ない。バローロを飲めばネッビオーロの味だ。樽由来の甘味、タンニン、香は必要ない』 タンク内で全ての葡萄が一斉に発酵を始めることが重要。ジュースの部分は酸化とバクテリアに侵され、 葡萄以外の香で出てしまいます。 彼等のバローロは均整の取れた酒質。素直にフル ーツを感じさせます。熟成と共に妖艶さを増していきますが、 ネッビオーロらしさは薄れません。『僕等は伝統派だが、革新的でありたい。だから毎年100種以上の発酵を行い、最適の発酵を試している。醸造は毎年変わる』 ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁自体に「アントシアニン」を含んでいません。『香味成分は果皮に多い。だからフォラトゥーラ(櫂入れ)が大切。櫂入れで果皮にアルコールが染み香味成分を抽出する』 高樹齢の葡萄は小粒なので果皮比率が高い。高樹齢であれば過度な抽出は粗さをだしてしまいます。櫂入れも半分程度で果帽をぬらす程度。強く動かしてはいけません。「ブリッコ デッレ ヴィオーレ」は樹齢50年を超えます。マセラシオンは25日間と長いですが、櫂入れは他のバローロの半分程度となっています。『ブリッコ デッレ ヴィオーレはミケとランピアだけの50年樹。寒い畑なので名前の通りスミレの香が出る。強く櫂入れすると繊細な香は消えてしまう』
彼等は様々な挑戦を続けている。「アルド」の醸造学校の卒業論文は「白ワインのマロラクティック発酵」でした。そして、当時憧れていた品種リースリングを植樹しました。『友人マルセル ダイスの100年以上の畑から無作為に取った色々なアルザス クローンとドイツ クロー ンを混植してみた』 単一のクローンでは複雑味がでないことをマルセル ダイスは知っていました。だから彼の畑は色々なクローンが混植されています。『畑はセッラルンガの近く。岩盤の上にある畑で石灰が強くネッビオーロには痩せすぎている』 当初、全く売れなかったというリースリングは今ではランゲ地方だけで14もの造り手がリリースする人気品種となりました。ヴァイラは全ての品種が素晴しい。中でも「ドルチェット」は秀逸。通常、ドルチェットは低価格なので収量を多くしがち。だからヴェジタルな風味がでる。『通常、収量が落ちるので30年程度で抜かれるがコステは50年、フォッサーティも30年と高樹齢。チェリーやスミレの香』 「ドルチェット コステ エ フォッサーティ」はバローロのクリュ「コステ」と「フォッサーティ」に植えられた贅沢なドルチェット。ヴェジタルなニュアンスは全く無く、「アルド」曰く卵料理にも合わせられます。
2020 ドルチェット ダルバ DOC / G.D.ヴァイラ
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