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Brunello di Montalcino DOCG "Cielo d'Ulisse" / Podere Le Ripi

ブルネッロ ディ モンタルチーノ DOC “チエロ デュリッセ” / ポデーレ レ リーピ

【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】サンジョヴェーゼ 100%
【ヴィンテージ】2019年
【産地】イタリア・トスカーナ州
【容量】750ml
【コメント】小粒のベリーの香りが、時間と共にバラの官能的な香りへと変化する。暑い年の影響を感じない。
【醸造方法等】モンタルチーノ北西側エリアの畑。40日間巨大な開放樽にてマセレーション醗酵。その後、大樽にて24ヶ月、セメントタンクで20ヶ月熟成。

【生産者】ポデーレ レ リーピ
【生産者について】ポデーレ レ リーピは1998年創業で、大手コーヒー会社のイリー家の長男フランチェスコ イリーがオーナーを務める。フランチェスコは現イリー社長のアンドレアの兄であり、アラビカ豆100%の焙煎を成功させた、つまりは今のイリーテイストを作り上げた功労者でもある(現在は経営を退いている)。そんな彼が、イリー流儀でもあるサステナブル(持続可能な発展)をワイン造りで実現しようとしたのが、このプロジェクトの始まりである。

 この土地は、1998年までは羊飼いの放牧の地であった。汚染されていない理想的な環境。乾燥した痩せた土壌で、信じられない程多くの樹木、低木、そして様々な花が一年中咲いている。フランチェスコはこの土地に惚れ込み、彼の思想を実現するために、今日までビオディナミ農法によって葡萄栽培している。
 醸造に関しても人為的な介入を極力行わず、葡萄の力に従った、自然な醸造を行っている。葡萄の表面についた天然酵母のみで醸造を行う為、時には醗酵が終わるまで、予定よりも2ヶ月以上伸びる事もあるという。また、交通機関や車の使用も極力減らし、徒歩や自転車での通勤、CO2削減にも努めている他、2020年からは、全てのワインの出荷がプラスチックフリーとなる取組を
している。

 植樹率62,500本の異常な畑!誰もが疑う数字であろう。通常1haに4,000本の植樹率でも立派な数字であり、10,000本を超えるような畑は、驚きを与えるような数字である。それが62,500本と言う異常値で、他に聞いた事がない。葡萄樹の間は僅か40センチ、人が歩く事も制限される環境下で、アルベレッロ仕立てを真っすぐ伸ばした低い仕立て。葡萄樹は生き残る事に必死にり、根を地中深くまで伸ばす様になる。これによって、地中から様々な要素を取り入れる事が可能になり、それはまるで樹齢数十年の古樹の様である。1房が200g程度の小さな葡萄を、僅か1~3房しか実らせることができない樹だが、その葡萄の凝縮感は想像を絶するポテンシャルを秘めている。この独特な景色の畑の仕立て方を、日本の盆栽を想像する事から、「BONSAI」と呼んでいる。

 プレパラシオン(ビオディナミ調合剤)
ビオディナミ農法とは、化学的な肥料などを使用せず、農業暦(月や天体の動きなどを加味したカレンダー)に則って、種を撒いたり収穫を行う農法で、オーガニック農法と比べても、より独特な農法。ビオディナミ農法では、肥料とは認められていない、プレパラシオンと呼ばれる調合剤を用いられている。調合剤には500番から507番までの番号が付いており、各役割が異なる。その中で、ポデーレ レ リーピでは、500番と501番を使用している。通常のビオディナミの生産者は、調合剤を専門の業者から買って使用しているのだが、彼らは全て手作り。農園全てがオーガニックで、自給自足できる環境が整っている為、ここまで拘る事ができる。500番調合剤は大地の力を高める効果があると云われている。活性化された微生物を介して、根、土壌に働きかける事で、回復を促す事ができる。501番調合剤は葡萄の葉の力を高める効果、特に光合成に大きく影響すると云われている。クリスタルの光と熱のエネルギーが、太陽光と合わさって働きかける。元気がない状態でも、散布後十数分で、葡萄の葉は太陽の方向を向き、光合成を活発に行うように回復する。化学的に解明されていない事も多いビオディナミ農法だが、多くの生産者がその効果を認めている。少なからず、畑はとても健康的に見える。

モンタルチーノのエリアの個性
モンタルチーノの丘は南北での個性の差は有名だが、実は東西でも個性が異なる。ボデーレ・レ・リーピは北西エリアと南東エリアの2か所に畑があり、全くの異なる個性を持っている。北西エリアは日中の日光にさらされる事が少ない場所で、午後から夕暮れまでの柔らかな日差しが当たる。そのため、やや冷涼で降水量も多い。花崗岩などの岩とシルト、砂が混ざる堆積土壌。フレッシュで淡いワインを造り出すエリアで、暑い年でもエレガントに仕上がる。また、周りは森に囲まれており、畑が少ないのも特徴的。例外的に暑かった2017年など、影響を感じさせない冷涼感があるのが特徴的。一方の南東エリアは、カステルヌォーヴォ デッラバーテというモンタルチーノ随一の場所。言わずと知れた、モンタルチーノの丘のグランクリュである。朝から夕方まで、日照量に恵まれ、また非常に乾燥する。海底隆起に由来する石灰を多く含む白い粘土質土壌。色素とタンニンの濃いワインを産み出し、塩味すら感じるミネラルが顕著に表れる、エレガントで余韻の長い味わいとなる。

2019 ブルネッロ ディ モンタルチーノ DOC “チエロ デュリッセ” / ポデーレ レ リーピ

¥15,400価格
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