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もう一社シチリアから『マンフレディ フランコ』初入荷✨

  • 執筆者の写真: ラ・カンティネッタ多摩川 店主
    ラ・カンティネッタ多摩川 店主
  • 7月30日
  • 読了時間: 5分

更新日:8月2日

Vin Amis』さんから、またワクワクするようなシチリアの新着生産者がもう一社!

 今回ご紹介するのは、シチリア島西部のマルサラで注目の造り手「マンフレディ フランコ」✨


周囲の「正気か?」を押し切って造り手に

 マルサラといえば、酒精強化ワインを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、彼が挑んでいるのは伝統品種を使ったスティルワインです。

 造り手のフランコ・マンフレディは、もともとミラノで働いていた弁護士。

 実家がブドウ農家だったものの、若い頃はワインに興味がなかったそうです。ところがローマやミラノでの生活で食文化にハマり、各地の生産者を訪ね歩くうちに「自分でも造ってみたい!」という情熱が爆発。

 2020年、1ヘクタールの畑を買って初ヴィンテージをリリースしました。最初はわずか1,000本からのスタートです。

 弁護士を辞めると言った時は周りから「正気か?」と止められたそう。でも本気の情熱を伝えて説得し、ワイン造りの道へ飛び込みました。

 今では、NYのミシュラン掲載店でソムリエ世界大会4位のパスカリーヌ・ルペルティエ氏に選ばれるなど、世界中から注目を集めています。


彼が目指すのは「ブドウのエネルギーをまっすぐ感じるワイン」

 シチリアの強い太陽のもとでのオーガニック栽培は、一見やりやすそうに見えて、ブドウが熟しすぎたり酸が抜けたりと難しい面もあります。

 補酸(人工的に酸を足すこと)をする造り手もいますが、彼は畑の手入れを徹底することで自然な酸を残しています。

「マルサラのブドウには、本来きれいな酸があり、塩味やミネラルを感じられる。僕はそれをワインに映し出すことを目指している」

 そう彼が語る通り、セラーでも余計な手出しはしません。野生酵母で発酵させ、亜硫酸塩は瓶詰め時にごく少量のみ。

「僕はこの土地を反映したブドウから、自然なワインを造りたいと考えている。でもそれは、揮発酸が味わいを覆い隠すような“ファンキーなナチュラルワイン”ではなく、これまで出会ってきた偉大な生産者たちのように、クリーンでブドウのエネルギーをまっすぐ感じられる高品質なワインなんだ。」

 この言葉通り、クセやブレで誤魔化すのではない、まっすぐでクリーンな旨みが詰まったワインに仕上がっています。


入荷した3つのワイン

 2024年はシチリアらしく暑く乾燥した年で、例年以上に果実の熟度が高かったそうです。


【白ワイン / カタラット 42.5%、グリッロ 42.5%、ジビッボ 15%】

シチリアを代表する3つの白ブドウ(カタラット、グリッロ、ジビッボ)を、畑で同時に収穫してそのまま一緒に仕込む「フィールドブレンド」という昔ながらの手法で造られています。

ブドウの皮と一緒に2日間漬け込んでからプレスし、野生酵母を使ってなんと「栗の樽」で発酵させています。無濾過・無清澄で瓶詰めされた、ブドウの旨味が詰まった1本です。

 グラスに注ぐと、ジビッボ由来の白い花やオレンジブロッサム、熟した黄桃のような華やかな香りが一気に広がります。暑い年だったこともあって果実味はぎゅっと凝縮していますが、綺麗な酸と、まるで潮風のような塩味、ミネラル感が全体をしっかり支えていて重たさを感じさせません。最後に残るカタラット特有のほのかな苦味がまた心地よくて、地中海の情景が目に浮かぶような味わいです。


【白ワイン / グレカニコ・ドラート 100%】

 こちらは樹齢45年という古木のグレカニコ種100%で造られるキュヴェ。フレッシュさと深みの両方を引き出すため、収穫したブドウの半分はすぐ搾汁し、残り半分は2日間皮と一緒に漬け込んでから発酵、最後にブレンドするという工夫がされています。こちらも無濾過・無清澄です。

 輝くような黄金色がとても綺麗です。青リンゴや金柑、マンダリンオレンジに、白い花やナッツがふわりと重なる複雑な香り。口に含むと、生き生きとした酸と旨味がじわっと広がり、海を思わせる塩気とミネラルが重なってきます。早摘みで酸をキープしたおかげで、果実の凝縮感がありつつも非常に鮮やかで、旨味の余韻が長く続きます。

 私は、少し冷やしめからスタートして、グラスの中で温度が上がっていく変化を楽しむのが好きです。シチリアの魚介料理はもちろん、出汁の効いた和食なんかにもサラッと寄り添ってくれそう。


【赤ワイン / ネレッロ・マスカレーゼ、ネロ・ダーヴォラ、ノチェーラ】

 土着品種をブレンドした赤。ブドウを房ごとタンクの底に敷き詰め、足で踏みつぶしながら発酵させるクラシックな方法を取り入れています。

 ブルーベリーやブラックチェリーの熟した果実に、ラベンダーやハーブ、少しスパイシーなニュアンス。タンニンは滑らかで艶やかです。熟した果実味がありつつも決して重くなく、マルサラらしい明るさと塩味、伸びやかな酸が余韻まで続きます。『グアンチャーレを使ったカルボナーラなんかと合わせてみたいと想像力を掻き立てられる』とは輸入元の言葉🍝


 ブドウ本来の力強さと、地中海の塩味やミネラルが綺麗に表現されたワインたち。気になる方はぜひ試してみてくださいね。

マンフレディ-フランコ-Manfredi-Franco

 
 
 

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